2009年6月22日月曜日

Do No Harm

メアリー・アンダーソンのDo No Harmを読んだ。

最初の紛争の原因についてのチャプターは少しまどろっこしい感じがしたが、第4章あたりから、さまざまな例を用いて援助と紛争の関係の議論が深まり、かつ、具体的な対応策についても述べているのには感心。

援助が紛争にどう関係するかいくつかのシナリオを挙げている:


  • 食糧が紛争従事者に盗まれて、武器などを買う資金に賄われる
  • 援助が戦争経済や平和経済を補強するように市場に影響を及ぼす
  • 援助の受益者が誰かということが、紛争に関係するグループの間の関係を悪化させるなどの影響を及ぼす
  • 現地の文民が必要とするリソースを代替するとこによって、紛争を支援するリソースを解放する
とえば最初の援助物資がDivertされた時にそれを市場で売りさばくのを難しくさせる方策として

  • 毛布を二つに切る:もし受益者の家族が二つに切られた毛布を貰っても、縫い合わせて使うという手間は惜しまないが、マーケットで売ろうと思うと、毛布の価値が下がるので、ネガティブ・インセンティブとして働く
  • 食糧の袋に穴をあけたり、料理用油の缶の蓋を開けておく:これも受益者ならば、家に持って帰るときに、穴を指でふさいだり、注意して運べばいいわけだが、大量の食糧と油をトラックで運ぶのはかなり困難

などの例を挙げている。

私の今まで働いたのは、紛争が終わってしばらくたっている国だったため、あまり紛争地域での人道支援について理解がなかったが、今の仕事ではそういった国を担当するため、もっと勉強が必要だ。開発援助は奥が深い。

2009年6月20日土曜日

訪問者の数

今週の前半は前の会社時代の友人Sが遊びに来ていた。また、10年前にジュネーブで知り合って以来の友人Mが、スーダンに異動する前にNYに来ていた。来週東京でよく遊んでいたYがDCへの出張がてらNYに一泊する。

シエラレオネでは仕事関係で友人が来たが、遊びに来たというケースはない。

NYにいるもうひとつの利点か。

2009年6月14日日曜日

カスタム・メード

最近カスタム・メードにはまっている。はじまりは、5年ほど前にさかのぼる。

友人のMがいつもすごくかっこいいスーツを着ていたので、どこで買ったのかを聞いてみると、ロンドンのサビル・ローという答え。なるほどと思い、休暇でロンドンに行ったときにMに紹介してもらった店に行ってきた。結構値は張ったが、やはり違う。

その後、ビスポークのフィット感が気に入り、インドネシア勤務中も、テイラーでスーツとシャツを作っていた。値段はかなりリーズナブルでしっかりしたものが出来る。

さて、最近新たに試してみたのが靴。カスタムメードのシャツをNYで新調していたのだが、その店で靴も取り扱っているというので早速トライ。皮の種類とデザイン、中の皮の色を選んだあとに、足のサイズを測る。

2か月ほどして届いたのがこれ。何度かはいているがなかなかはき心地がよい。

こうなれば、なんでもカスタムで作ってみたくなる。次は何がいいか。

2009年6月11日木曜日

ジェンダーと思考回路

外部のコンサルティング会社が、私のいる部署のある見直しをすることになっている。というわけで、今日その会社のコンサルタント達がオフィスまで来て、会社の紹介と簡単なプロジェクト計画を披露する機会があった。

色々な質問が出たが、一番「へえー」と思ったのが、うちの同僚(北欧の女性)からその会社の人に向けてのこういうコメント:

「チームになぜ女性が一人もいないのでしょうか?男性ばかりのチームでは、女性がいる場合と比べて、最終提言の内容も変わってしまうので、是非女性をチームに入れてください」

これを聞いた時、思ったのが「ほんまかいな?? コンサルティングチームの性別で本当に提言内容が変わるんかいな?」そして、まあそんなことを考えているのはこの人だけだろうと思っていたら、オフィスを共有している女性も同じ考えだと後で言う。ちなみに会社の返事は、「女性コンサルで手が空いている人は今いませんが、、、」

仮に、チームのメンバーが皆女性だったら、こんな発言は出てくるだろうか? 本当に性別が違うと、コンサルタントの思考プロセスが変わるのだろうか?そして、それは同性同士の個人差よりも、確実に大きいのだろうか?女性と男性に均等の機会を与えるという議論は納得が出来るが、これはよく理解できない。

2009年6月8日月曜日

いい天気

今日は非常に天気がいい。

午前中は、同じブロック内にあるYMCA(やっとメンバーになった)で汗を流し、トレイダージョーというスーパーで買い物。ニンジンのジュースとフルーツをどっさり買ってランチの変わりに食べた。

午後には自転車でプロスペクト・パーク←までサイクリング。プロスペクトパークは、確か、マンハッタンのセントラルパークと同じ人がを設計した公園。広さはセントラルパークに比べると小さいが、それでも大きい。計算が間違っていなければ、駒沢公園の5倍くらい。自転車のレーンもあって、ぐるっと一周した後、芝生に寝転がって本を読む。

家に戻ってからはソマリアミッションの報告書に少し手直しを加えるなど、2時間ほど仕事。

毎日がこんな生活ならいいが。

2009年6月6日土曜日

ここ数週間で肉を2回がっつり食べた。一回目はナイロビのその名も「Carnivore」(肉食)という店。以前ナイロビに行ったときに食べに行ったことがあるのだが、今回の出張中にチームメンバーが行きたいと言ったので行ってきた。もういいと言うまで色々な肉を持ってくる。ワニやオーストリッチの肉などもある。ワニはかなり生臭かったが。

昨日は同僚に誘われてベジタリアンでも好きになるステーキハウスと宣伝しているブラジル系のステーキ店。Carnivoireと似たシステムで、食べれなくなるまでどんどん肉を持ってくる。チキン、ラム、ビーフ、ポークをたらふく食べた。

今日は軽い食事にしよう。

2009年6月2日火曜日

ニューヨーク着

2週間の出張を終え昨日の朝NYに到着した。援助の効率性について色々考えさせられる出張だった。

さて、今日は午前中は出張のレポートなどを作成し、その後自転車でマンハッタン橋を渡り(←ブルックリンに引っ越しして買ったマイ自転車)、マンハッタンまで伸びた髪を切りに行った。ブルックリンハイツからイーストビレッジまで20分くらいで到着する。自転車レーンを走るのにも少しずつ慣れてきた。

その後、本を読んだり、たまったメールを片付けたりした。さらにある国連機関を対象にするコンサルティング会社から、紛争国のプロジェクト評価に関してのインタビューを受けた。この会社は、私が以前在籍した会社で働いた人が立ち上げた会社で、なんとなく親近感を持っている。

明日から仕事に戻る。